|
日本でハーブといえば「香草」と訳され、香りの良いヨーロッパ産の植物と一般的に解釈されていますが、
私たちは「人間・他の動物の場に自生する緑の有用植物たち」と呼んでいます。
ハーブの歴史は古く、太古の昔には薬として使われていました。狩猟民族であったヨーロッパ人が肉を
おいしく食べるためにハーブを効果的に活用・発展させてきました。肉独特のにおいや腐敗を防ぐ工夫が、
ハーブを利用するきっかけとなったのです。日本におけるハーブは隠し味や薬味として使われ、季節感を
味わうことにも大きな意味がありました。高度成長期に近代化を求めすぎ、自然の減少、合成化学製品が増え、
生活の不安がどんどん大きくなってきました。そこで経済とライフスタイルを緑豊かにしようとする動きが高まり、
ハーブのイメージとその効能が「緑の健康促進剤」として浸透し、人間が自然と共に生きていた時代の知恵を再発見する時がきています。
この現代に今、ハーブが必要とされているのです。

|